バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

セカヒト番外 ブレイカー編

ルソーとアイラ

ガツン ルソーの放った蹴りはアイラが腕で受け止めた 足を伸ばす勢いで離れると、ルソーは片手を前に出して構える アイラは左腕を構え、ルソーに向かって蹴りだした 攻撃とカウンターの応酬が続く 互いにさほどダメージは食らっていない ルソーはアイラの胸…

彼らこそ賞金稼ぎ

「さァて」 男は拳銃を持ったまま後ろに下がる 「マヨイ、あと何分で全員揃う?」 マヨイと呼ばれた女の子は端末を見ながら答える 「ちょっと待ってください。さほどかからないはずです」 「ヤヨイ、俺とお前だけでどれだけもちそうだ」 男、マヨイ、そして…

二人の男

季節は立春。春の嵐はこのセカイにもやってくる 長い髪を靡かせながら、眼鏡の男は隣の派手な髪色の男に訊いた 「今日の獲物、覚えてるな?」 「レベル6の熊型ルイウ、でしたよね。最近この近辺を荒らし回っている、とか」 「さて、そろそろ準備するか」 眼…