バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

ロジックジョーカーF

6 首のとれた死体

渋る先生を引っ張りながら声の聞こえた方に向かうと、人だかりができていた 人の波をかき分けると、真ん中に見えてきたのは、赤 「っ……!?」 息が詰まった そこにころがっていたのは、首と、首のない身体だった 「先生、これって」 「見てわかるだろ。「切…

5 猫探しと事件の気配

「ったく、何で俺たちがこんなことしなきゃならんのかね」 「仕方ないですよ。探偵ってこういうものなんでしょう?」 「フィクションでも猫探しなんてしねぇよ」 草むらを探りながら先生と私は会話をする さかのぼること一時間前 久方ぶりの来客に心躍ってい…

4 本と感情

本を読んでいると疑問に思うところがある そのときは辞書を引くのだけれど、人の感情や動作まで載っていないのがもどかしい だから、つい先生に尋ねてしまうのだ 「先生、ここの人の動きなんですけど……」 「見せてみろ。……ここは本当はこうした方が自然なん…

3 街の怪盗と迷探偵

「先生、ついにこの街にも怪盗がでたそうですね!」 そういう私の目は、後から先生に訊けばきらきらしていたといった 「……んあ」 先生は眉間に皺を寄せたままソファにだらけて座っていた 「本で読みました! 先生たち探偵の宿敵にして好敵手! なんてカッコ…

2 おひかえなすって

えー、こちらにおわします方は我が師であり恩人の伏水究 なんて堅苦しい口上は私には難しい それでも先生が色んな本を読ませてくれたおかげで語彙力もそこそこについてきた……と思う 「先生、今日の仕事は浮気調査ですが」 「分かってる」 先生はそう言いなが…

1 とある助手の独白

私が彼の助手になって、もうそろそろ三年が経つ 彼はフリーランスで探偵を営む天才 私は一々辞書を引かないと言葉の意味すら分からない落ちこぼれ 沢山の蔵書を捨てたという彼の言葉は本当らしく、今ももうすぐいっぱいになる本棚がある 彼は尊敬すべき対象…

プロローグ

誰かが私を呼んでいる 私の知ってる人なのだろうか そっと歩いて手を伸ばす しかし、その後ろ手を掴まれる 助けて 逃げようと走るけど、後ろの手は逃してくれない いや、いや 私、もう―― がばっと起き上がる 時間は朝6時。朝日は既に昇っている 「……よかっ…

ロジックジョーカーF 登場人物

名前:伏水究(ふしみず・きわむ) 性別:男 役柄:探偵(主人公) 好きなもの:読書・昼寝・平穏 嫌いなもの:仕事 特技:射的。三年前に拳銃を少し触ったことがあると言うが……。 その他詳細:ショートケーキを食べると途端に頭の回転が早くなる。 名前:浦…

ロジックジョーカーF 世界観&キャラシテンプレ

世界観 現代、もしくはやや近未来の日本 政府の統治は横暴で、稀に大虐殺が行われていた 裏の世界に影を落とすが、舞台はあくまで表 これは、政府による大虐殺が起こって3年後の街並みである キャラシ 名前: 性別: 役柄:(後述) 好きなもの: 嫌いなも…