バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

41 凶の饗宴~準備は確実に~

『さて』

 

さて。……扨。
話を変えるときの接頭語。
だが、彼の話に頭はない。

 

『時は満ちた。役者はそろった』

 

『まもなく登場人物は西の果てにたどり着く』

 

『僕は彼らを出迎えるための準備をしよう』

 

『世界を絶望に堕とす、「四凶獣」としての準備を』

 

ぐちゃり。
足元で、黒い何かが動いた。