バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

2018-06-20から1日間の記事一覧

1 『判決者』との出会い

「神様、僕はここまでのようです」 慣れた手つきで十字を切ると、すっと涙が頬を伝った。 廃屋街のビルの上 彼は今から死のうとしていた 人生に疲れた 簡単に言えばそういうことだ 何処にいても安らぎは訪れず、日に日に増えていく痣と傷跡 叫んでも誰にも助…

プロローグ

あいつが失踪した? 前触れはあったのか? いつも通りだったよね? 死んだとか言われてるらしいよ 冗談でしょ? 「滑稽だなぁ」 「僕を「ここ」まで堕としたのは」 「「お前ら」でしょ……?」 復讐の死神は 今日も彼の体を借りて 命を狩り取っていく 死神代行…