バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

2016-08-20から1日間の記事一覧

所属の理由

「珍しいね。君からお茶に誘うなんて」 鬼才はそう言いながら、コーヒーを一口含んだ 梨沢が鬼才に出会ったのは偶々道端でばったりだったのだが、ふと、先日出会ったことを思い出し、呼び留めてしまったのである そんなところで何の話題もないのだが、とは言…

65 不揃いの情報

「成る程。つまるところ、草香さんは今まで名瀬田によって保護されていたことで、現在まで故障せずにいられたのですね」 ティーカップを置いてルソーは言った 休日のルソーの自宅。フブキはハシモトからの電話に出ていて居間にはいない 俯く草香はそれでもわ…