バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

2016-08-23から1日間の記事一覧

68 幼い頃の記憶

「馬っ鹿野郎! 運転手殺す馬鹿がいるか!」 切羽詰まった声色でハシモトは叫んだ 目の前で死んでいる制服姿の男は、やはりアイラに首を折られて殺されていた アイラは何も言わずにハシモトを見る 『ははははは! こりゃあ傑作だ! 俺の「駒」に殺されまいと…

【LWS創作】進みすぎた刻・2

「要するにさ、私らの世代が「なかったこと」になれば安寧だって、政府は思ってるんだよね」 シフォンケーキをむしゃむしゃと頬張りながらチームメイトは言う 自分たちの過ちをなかったことにしたい。その気持ちはわかる けど、その「過ち」はあまりにも大き…