バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

2016-08-29から1日間の記事一覧

「異端」

ノイズが走る。目の前で砂嵐が起こる 奥の景色がよく見えない。振り返っても道はない 「お前は、もう、来るな」 そんな声が聞こえる。本気で嫌悪、いや、恐怖した声 どうして 考えもしない言葉がよぎり、その場にうずくまる ぼたぼたと大粒の涙が落ちる うる…

【LWS創作】進みすぎた刻・4(了)

「進め! この場所を落とすんだ!」 鋭い声が響く。火柱が上がる 僕はその合間を縫って、先へ、先へと進んでいた 先にもう既に先輩たちが行ってる 壊滅状態となった建物の中に、もう生きている命はいくつになっただろう これしか手がなかった、とは、僕は言…