バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

2017-01-03から1日間の記事一覧

31 決断と非情

「上官」 一人の男が『猿回し』に近づく 『猿回し』は幾多ものモニターから目をはなし、男の方を向いた 「どうした」 「本当にあの女は、協力してくれるのでしょうか」 「なんだ、そんなことか」 『猿回し』は近くに置いてあった紅茶を一口含む 「心配はいら…

【逢魔ヶ刻に止まる刻】用無しの軍人

修理に出していた軍刀が戻ってきた いや、正確にはもう使えなくなった軍刀を売り払って新しいものを調達した 人形を壊す度に軍刀も壊してしまうので、そろそろ銃器の使用を検討したいと言ったら、同期に笑われた はっきり言ってやりきれない。僕は思う 対人…