バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

2017-11-04から1日間の記事一覧

【エピソード・桃子】少し古い付き合い

「あれ、桃子じゃね?」 あてもなくふらふらと街を歩いていた柿本は、河川敷に見たことのある後姿を見た 彼女、加原桃子は無理矢理に顔をぬぐってこちらを向く 「……祐樹」 「どうした、目が赤いぞ」 「なんでもないもん」 「なんでもないことないだろ? 泣い…

【エピソード・桃子】標的はかわいこちゃん?

「近隣の地方アイドルが失踪を続けている、だ?」 ソファに座っていた梨沢がだらけるように反り返りながら訊いた トラブルを引っ張り込んでくる柿本がおらず、林檎が小型ルイウと遊んでるのを見計らって、栗原が切り出した 「そうなんだよ。というか、最近こ…