夜遅く、塾から出てきた委員長は帰りの道を歩いていた この辺は薄暗く、点々とライトがついているだけである 故に警戒はしていたが、予想外の事態とはいつでも起こりうるのである 「ねぇ」 そんな声が聞こえて、彼女は振り返った スポットライトのように街灯…
「ねぇ、昨日のニュース、見た?」 日直日誌を書く少女に、別の少女が話しかける 「『首狩り』、また出たってよ」 「知ってるわ。今この街に住み着いている死神でしょ」 日誌を書いていた少女は眼鏡を上げる 漆黒の髪を二つに結び、校則通りに制服を着こなす…
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