バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

2018-12-31から1日間の記事一覧

エピローグ

よォ、久しぶりだな。何か月ぶりだ? ま、座って茶でも飲んでいけ 依頼だろ。ちゃんと受けるって うん? 新サービスの話? ああ、あれね。用意はできてるぜ その名も「死神代行業者」 依頼した相手の首を狩ってくる新システム 仕事仲間から提案されてな。今…

17 その先にあるもの

「いってくるよ。留守番よろしく」 そう言ってイマイは出て行った 残された三人は事務所の掃除である 「今年も一年終わるね」 「あっという間だったな」 「……信行、貴方、今年はどうだった?」 家愛から話題を振られ、信行は考え、言った 「いい一年でしたよ…

16 死神、代行

幸せな生活が羨ましかった 学校に赴けば友達がいて遊んでくれて 家に帰れば暖かい家族が出迎えてくれる そんな当たり前が、彼にはなかった 扉にぴたりと耳を当てると、男女の笑い声 「兄弟はいないんだよな、信行」 「本当にいいの?」 秀忠と家愛が信行を見…