バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

2019-01-17から1日間の記事一覧

6 首のとれた死体

渋る先生を引っ張りながら声の聞こえた方に向かうと、人だかりができていた 人の波をかき分けると、真ん中に見えてきたのは、赤 「っ……!?」 息が詰まった そこにころがっていたのは、首と、首のない身体だった 「先生、これって」 「見てわかるだろ。「切…

2 彼女との出会い

滝沢椎名と津軽十蔵は態度こそ真逆とはいえよくつるむ、いわゆる悪友であった 優等生の滝沢は生活に倦怠感を覚えていた 不良学生の津軽はそれでも破れない殻があった 二人が仲良くなったのは、そんな関係があったからかもしれない 放課後、滝沢の部活が終わ…