バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

20 閑話休題。とある宣告者のつぶやき

 ついに動き出したね。
 見たことある顔が何人かいるけど、想定内。青龍の申し子が置いて行かれるとは思わなかったけど、順当な考えではあるか。
 安心しなよ、朱雀の申し子。僕はひとつもうそをついていない。あえて伏せた情報はあるけどね。
 西の果てに向かうのは君たちだけじゃない。その先で君たちが何を見るのか。……ふふっ、楽しみじゃないか。
 さぁ、足掻くんだ人間たちよ。そこに天も地も、善も悪もない。最後にどうやって絶望に立ち向かうか、見せてもらおうじゃないか。