バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

プロローグ

口ずさむフレーズは、ちょっと流行を先取りした配信サイトで聞いた音楽。
音楽はいい。私の心を明るくさせてくれる。そんな音楽をもっとみんなに届けたくて。

 

最初は軽い気持ちだった。自分の好きだった音楽を、自分の声でなぞって、発信しただけだった。
まさか、あんなことになるなんて思わなかったのだ。

 

これは、少し名を馳せるようになった、とあるインターネットミュージックグループの物語である。

 


――サルバトーレの青春時代——