バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

アヤカシタンテイ

妖怪が見える男の子の話。
塗り壁に殴られること必須であろう;
「コワサレモノ」「ドロップス」と共にシリーズ化してやろうかしらと検討中(「クラスメヱト」とかいうタイトルにしたい)
曲にならないからつくっても仕方ないんだけどね…。
誰かつくってくれないかしら
 


 
ようこそ この暗い暗い地下室に
私はとても卑しい人です 御贔屓に
休日と平日夜は開いています
何故なら私は一介の学生だからです
 
その通り ここは探偵事務所
ただし浮気調査はお断り願います
何故かって?私は世にも珍しい
怪奇現象専門の「妖探偵」なのですよ!
 
架空の話だと思ってはなりません
今宵のように月が綺麗だと百鬼夜行が参るのです
八咫烏は空に大きく弧を描き
狐火、鬼火は踊り狂いまして 牡丹灯篭が歩き出す
信じられない?
それならば私がその手を引きましょう
 
 
心を蝕みつくす異形の鵺
静かに神の社を守る狛犬
猫又、化け猫、猫娘ときて 空に昇るは一反木綿
街路樹の陰に木霊が潜み 井戸消えた地から幽霊顔出す
 
妖も実は現代的で
古い逸話ばかりではないのですよ
二口の女はパンケーキを食い
海坊主・滑瓢は珈琲がお好きなようで
 
架空の話だと思ってはなりません
日頃彼らは街の隅っこに密かに息づいているのです
見えなければ見えないままでいい
貴方と彼らを取り持ちいたすのが「妖探偵」の役目です
さあてそろそろ
君の依頼 僕が解決いたしましょう
 
 
時に貴方、必ず年忌参りますか?
言わずとも分かるのです 私には
このところ続く奇想天外は
貴方の背後の守り神が起こした起こしたことなのですよ
 
架空の話だと思ってはなりません
今宵のように月が綺麗だと百鬼夜行が参るのです
八咫烏は空に大きく弧を描き
狐火、鬼火は踊り狂いまして 牡丹灯篭が歩き出す
信じてください
なぜならば私は「鬼童丸」でありますから