19 路地裏の出来事
アイラの姿はよく目立つ
2メートルはあろう身長、それに合う服がない故の黒いローブ、そして、水色の髪に赤い髪留め
故にアイラは昼間の外出を拒み、どうしてもの用がない限り夜にならなければ外に出なかった
夜になってもミカガミの街は騒がしい
中央都市に近いからなのだが、アイラは騒がしいのは苦手だった
だから裏路地を歩くのだが、裏には危ない奴が潜んでいる
「これはこれは、『折り鶴』ではないか」
そう、今この場に『薬師』がいるように
「……何の用だ」
「ちょっと殺しに」
あっそ、とアイラは踵を返そうとするが、『薬師』の持っていた試験管が放たれ、目の前におちた
「つれないなぁ。俺の目当てはお前らなんだぞ?」
「ちっ、カルミアのお抱えが」
「今回は個人的に動いてるけどね。何時まで経っても上がゴーサイン出してくれないもん」
「君の首をとったら、次は『弁護士』とその姉だ」
アイラはぴくりと反応した
そしてため息をひとつ吐くと、左手を伸ばして構えた
「この先には行かせねぇ」
「言ってくれる」
『薬師』は笑った
2メートルはあろう身長、それに合う服がない故の黒いローブ、そして、水色の髪に赤い髪留め
故にアイラは昼間の外出を拒み、どうしてもの用がない限り夜にならなければ外に出なかった
夜になってもミカガミの街は騒がしい
中央都市に近いからなのだが、アイラは騒がしいのは苦手だった
だから裏路地を歩くのだが、裏には危ない奴が潜んでいる
「これはこれは、『折り鶴』ではないか」
そう、今この場に『薬師』がいるように
「……何の用だ」
「ちょっと殺しに」
あっそ、とアイラは踵を返そうとするが、『薬師』の持っていた試験管が放たれ、目の前におちた
「つれないなぁ。俺の目当てはお前らなんだぞ?」
「ちっ、カルミアのお抱えが」
「今回は個人的に動いてるけどね。何時まで経っても上がゴーサイン出してくれないもん」
「君の首をとったら、次は『弁護士』とその姉だ」
アイラはぴくりと反応した
そしてため息をひとつ吐くと、左手を伸ばして構えた
「この先には行かせねぇ」
「言ってくれる」
『薬師』は笑った