バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

天才が故に

天才でいなければならなかった
全てにおいて天才でいなければならなかった
俺はただ、人より少し頭がよかっただけなのに

初めのうちは楽しかった
勉強すればするほど知らなかったことが分かるようになっていき、また知らないことが湧いてくる
特に物理学や化学は最たるものだった
例外が殆どない科学は、知った喜びを味わうことができた

もっと知りたい
もっと分からないことが分かるようになりたい
俺はその一心で物理学者になった
そして、かなりの功績をあげていった

その頃からだろうか
周りの目が冷たくなってきたのは