2017-12-17 天才が故に セカヒト0シリーズ #小説 天才でいなければならなかった 全てにおいて天才でいなければならなかった 俺はただ、人より少し頭がよかっただけなのに 初めのうちは楽しかった 勉強すればするほど知らなかったことが分かるようになっていき、また知らないことが湧いてくる 特に物理学や化学は最たるものだった 例外が殆どない科学は、知った喜びを味わうことができた もっと知りたい もっと分からないことが分かるようになりたい 俺はその一心で物理学者になった そして、かなりの功績をあげていった その頃からだろうか 周りの目が冷たくなってきたのは