小さな変化、大きな変化
「なぁ、大黒屋」
チームのメンバーで集まっているときに、スイが何気なく話しかけてきた
「お前、眼の色変わった?」
「眼?」
俺は端末を立ち上げてカメラ機能で顔を撮す
「昔は茶色っぽかった気がするんだが」
そう言われる俺の眼は、濃い紫に染まっていた
「……気のせいじゃないかしら」
あえて素知らぬふりをする
スイはそこで「そっか」と納得し、別の話題に移った
「……冗談じゃねぇ」
小声で俺は言う
闇華と付き合いはじめて数年は経っていた
自分も、この属性にいくらか慣れてきたと思っていた
この眼は、闇の色に染まりだしている
つまり、闇の侵食が進んでいるのだ
「闇華の野郎」
小声で呟いて舌打ちする
とはいえ相談できる相手はいない。いてもクロ先輩だが、あの人に心配はかけたくない
「大黒屋ー?」
メンバーの声に笑顔を作り、俺は言った
「なんでもないわ」
チームのメンバーで集まっているときに、スイが何気なく話しかけてきた
「お前、眼の色変わった?」
「眼?」
俺は端末を立ち上げてカメラ機能で顔を撮す
「昔は茶色っぽかった気がするんだが」
そう言われる俺の眼は、濃い紫に染まっていた
「……気のせいじゃないかしら」
あえて素知らぬふりをする
スイはそこで「そっか」と納得し、別の話題に移った
「……冗談じゃねぇ」
小声で俺は言う
闇華と付き合いはじめて数年は経っていた
自分も、この属性にいくらか慣れてきたと思っていた
この眼は、闇の色に染まりだしている
つまり、闇の侵食が進んでいるのだ
「闇華の野郎」
小声で呟いて舌打ちする
とはいえ相談できる相手はいない。いてもクロ先輩だが、あの人に心配はかけたくない
「大黒屋ー?」
メンバーの声に笑顔を作り、俺は言った
「なんでもないわ」