ありがとうを言うために
「んー! おわったぁ!」
背伸びをしながら真苅が応接間へと入ってくる
仕事の整理をしていたメンバーが手を休め、真苅を見た
「お疲れ、真苅。どうだったよ」
「ただのシステムエラーやったわ。大したことなくてよかった」
「そういえば、鬼才さんは?」
真苅の言葉に、ソファに座っていた梨沢が答える
「ロイヤルの所だよ。昨日のお礼がしたいんだとさ」
「ああ、成る程」
手に持った花は造花だ
毒属性の自分が生花に手を出すと枯れてしまうので選んだのだが、喜んでくれるだろうか
「……」
少し俯き気味に鬼才は歩いていた
親友であるとはいえ、手を煩わせてしまった罪悪感に苛まれていたのである
でも
「笑顔、笑顔だ、鬼才。今の自分が一番最低だ」
鬼才はそう言うと、顔をあげてあるきだした
ありがとうを言うために
背伸びをしながら真苅が応接間へと入ってくる
仕事の整理をしていたメンバーが手を休め、真苅を見た
「お疲れ、真苅。どうだったよ」
「ただのシステムエラーやったわ。大したことなくてよかった」
「そういえば、鬼才さんは?」
真苅の言葉に、ソファに座っていた梨沢が答える
「ロイヤルの所だよ。昨日のお礼がしたいんだとさ」
「ああ、成る程」
手に持った花は造花だ
毒属性の自分が生花に手を出すと枯れてしまうので選んだのだが、喜んでくれるだろうか
「……」
少し俯き気味に鬼才は歩いていた
親友であるとはいえ、手を煩わせてしまった罪悪感に苛まれていたのである
でも
「笑顔、笑顔だ、鬼才。今の自分が一番最低だ」
鬼才はそう言うと、顔をあげてあるきだした
ありがとうを言うために