バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

正義の正解【ディクライアン編】

いじめっ子こそ世に憚る時代
かつてのいじめっ子は更生を褒められ順当な道を歩んでいく
いじめられっ子は殻に閉じこもり、いつまでも外に出られない
ディクライアンは、そんな世界を疑問視していた

「お前にとっての「正義」とは?」
会う人会う人にその疑問を投げかける
納得いけば銃を仕舞うが、いかなければ発砲する
時としてその銃弾は回答者を貫く
どんな天才でも、どんな愚人でも
そして、彼が銃を仕舞うことはなかった

狂人を、トリガーハッピーを装いながら、彼は拳銃を操る
そんな彼が誰よりも真面目であることは、なんとなく悟られもしながら