バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

17 風紀委員と男装女子

「なぁ、暁」
水城は遠賀川に近づく
「要するに、俺たちみたいに変なものが浮いてるやつは危ないから、自分たちの力で取り押さえろってことか?」
「今はそれだけ分かってくれればいい。詳しいことは俺にも分からんが、その解釈だけは合っているようだ」
「物騒な話だよな。それに、俺もこの力をもっと知らなきゃいけない」
「俺も同じところだ。気にするな」

「あっ!」
そんな声が聞こえて二人は声の方を振り向いた
「貴様、またスカートの下にジャージを穿きおって」
「やっべ、水巻じゃねぇか」
水城は走り出した。その後を水巻が追う
「後でな、暁! 今日の放課後、部活終わったら食堂で!」

走り去った二人を見送ると、遠賀川は歩き出した
「仮面」。自分に宿った力
何を意味するかは分かっていた
あまりにも彼の人生は障害が多かったのだから