2017-01-16 プロローグ 逢魔ヶ刻に止まる刻 #小説 あの日、世界の時計は突然壊れ、太陽が止まった 強制的に動く時計の針を信じる理由はどこにもない そんなものに振り回される僕らの生活は 時計の針から解放されたように見えて 実際、それ以上の力で押さえつけられていた 五年前の大地震も 三年前の飛行機事故も どうでもよくなってしまうような そんな世界に 僕はいた 「人形ハ、即刻排除セヨ」 逢魔ヶ刻に止まる刻