バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

ハグルマ

芥川龍之介の小説「歯車」の読書感想曲的な何か。
原作を読むことを強くお勧めします。
歌詞に意味などありませんのであしからz(蹴
因みにこれ書いたの、2年前ですorz
 


 
雨も見えない青空で
レヱンコオトが隣に座る
どうか御顔を見せてください
冷たいものを見る前に
人しか見えないビルの町
ふらりよろめく見て見ぬふりで
冷たい矢ばかりくらう私は
この世に要らぬものなのか
 
押さえても無駄ですよ
右目に映る「見えぬ歯車」
私は痛む頭を押さえ
「誰とて居ぬ」間に座りこむ
 
「貴様はもうすぐ死ぬのだ」と
ひとりが私に冷たく囁く
震える手で握るペンが
描きだすのは「遺言」か?
 
 
風さえ見えない踏切で
「先生」と私止められた
どうかそのように呼ばないでくれ
狂って殺してしまう前に
 
友人の「罪と罰
その一枚がめくれない
どこでどう間違ったのか
「見えぬ歯車」は増えて行く
 
「貴方はもう狂人よ」と
ふたりが私にそっと囁く
震える手が握るペンが
描きだすのは「幻想」か?
 
 
歯車の間に現る羽は
死へと誘う銀の羽か
もし私が間違っているなら
それは「生まれたこと」だろう?
 
「お前、もう死ぬがよい」と
三人私に甘く囁く
震える手で握るペンが
描きだすのは「宣言」か?
 
 
違う
描きだすのは――