二人の男
季節は立春。春の嵐はこのセカイにもやってくる
長い髪を靡かせながら、眼鏡の男は隣の派手な髪色の男に訊いた
「今日の獲物、覚えてるな?」
「レベル6の熊型ルイウ、でしたよね。最近この近辺を荒らし回っている、とか」
「さて、そろそろ準備するか」
眼鏡の男は服に手をかけた
「寒くないのですか」
「馬鹿野郎。これを脱がねぇと俺の属性発揮できねぇんだよ」
「厄介な属性を手に入れてしまいましたね。「美属性」、とは」
「……目標、発見。ルイウリーダー、かざしても大丈夫ですか」
「任せる。どうせタッグだろ」
「よくご存じで」
派手な髪色の男はブラウザをやや遠くにいるルイウにかざした
『ルイウレベル【6】、熊型ルイウ、討伐を開始します』
二人は目配せすると、音高く互いの手を叩いた
眼鏡の男の名は『ハシモト』
派手な髪色の男の名は『ルソー』
道中で意気投合した彼等は、チームに入らず賞金稼ぎを営んでいた
長い髪を靡かせながら、眼鏡の男は隣の派手な髪色の男に訊いた
「今日の獲物、覚えてるな?」
「レベル6の熊型ルイウ、でしたよね。最近この近辺を荒らし回っている、とか」
「さて、そろそろ準備するか」
眼鏡の男は服に手をかけた
「寒くないのですか」
「馬鹿野郎。これを脱がねぇと俺の属性発揮できねぇんだよ」
「厄介な属性を手に入れてしまいましたね。「美属性」、とは」
「……目標、発見。ルイウリーダー、かざしても大丈夫ですか」
「任せる。どうせタッグだろ」
「よくご存じで」
派手な髪色の男はブラウザをやや遠くにいるルイウにかざした
『ルイウレベル【6】、熊型ルイウ、討伐を開始します』
二人は目配せすると、音高く互いの手を叩いた
眼鏡の男の名は『ハシモト』
派手な髪色の男の名は『ルソー』
道中で意気投合した彼等は、チームに入らず賞金稼ぎを営んでいた