バ科学者のノート 2冊目

小説をただひたすらに書いていく

その他小説

【アンサーズ外伝】西園寺は間違えない

『ユーラシア大陸の草原で遊牧や交易をおこなった民族を何という?』 「騎馬民族!」 重い一撃を叩き込まれたQモンスターが、唸る間もなく消え去った ふう、と息を漏らし、西園寺ナツミは汗をぬぐう 「今日もなかなか調子がいいじゃないか」 「お疲れさん、…

【アンサーズ外伝】彼らが「えんぴつ党」

『問題(心理学):幼児期(2歳ごろ)に獲得される「心の理論」が成立しているかどうかを検証する課題を何というか』 「サリー・アン課題」 チャイムの音。はじけ飛ぶモンスター 『Qモンスター(心理、倫理学)、クリアしました』というアナウンスを聞き、…

【LWS創作】梨沢豊水の憂鬱

その探偵社には、天才がいる いかなる問題でも、いかなる事件でも、たちどころに解決してしまう天才がいる 彼の手にかかれば、「解けない」謎はない そんな噂が出回って、もうどれだけ経つだろう しかし、噂は知らない 彼は探偵社でも「異端」な存在であるこ…

【リアスリ】武器はその、「科学」

くしゃり 雑草を踏みしめ、俺は空を仰いだ 透き通った青にはずっと先がありそうで、ここがゲームの世界であることを忘れてしまいそうだ 拠点としている研究所から出るのは久しぶりだ。舞台以外籠りきりだった生活を続けていたせいで、少し動いただけで体が疲…

【LWS創作】進みすぎた刻・1

まただ またあの人は、空を見ている この組織にあの人が入ってから、あの人はずっと空ばかり見ている 見るからに俺たちより年季が入ってそうなその人は、それでも俺たちより年下だという その人のことは、俺は何も知らない、昔、大きな反抗型「勢力に入って…

怪人と過ごした日 後編

翌日から、俺の活動はより精力的になった 以前から好きだったボランティアに積極的に参加するようになり、公演日の迫る演劇の練習にも熱が入りだしていた。何気なく渡す絆創膏の一つにも、早く怪我が治りますようにと願って渡した。そこまではよかった。本当…

怪人と過ごした日 中編

「あー、いいね、そこ! すっごいゾクゾクくるわー」 怪人赤マントが俺の「友達」になって数日。こいつは人が殆どいない夕刻の舞台に必ず現れた。なんでも、都市伝説に準拠して夕刻にしか姿を見せることができないという。それなら都市伝説らしく人を襲いに…

怪人と過ごした日 前編

ツイッターで山さんの「いいねした人をキャラ化する」の設定に便乗しました 前後はありませんし番外の番外位にとっていただければ幸いです 「『ああ、なんて人間は脆いんだろう!』……なんか違うな」 大学に入って早2年。初めての一人暮らし、自分で組むスケ…

セカヒト4番外編 一週間後の景色

中央に行く先輩を見送って一週間が経った いつもの研究所から見る空は真っ白で、空虚な心を表しているようだった 昼の時間になり屋上に上ると、冷たい風が頬を撫でた 今日ここに来たのには、一つの理由があった こんこんと、頭を軽く叩く 「おい、起きてるか…

孤独の科学者(リアスリ)

寄ってらっしゃい見てらっしゃい 本日の目玉は久しぶりの舞台 「地獄屋」の新章が開幕するよ 転職した科学者の一人芝居 寄ってらっしゃい見てらっしゃい 「いやぁ、お疲れさまでした」 舞台が終わって控室に戻ると、オーナーが話かけてきた。 「仕事をするの…

黒川一香(リアスリメモ)

黒川一香(PN 大黒屋) 属性 闇属性 武器 メス スキル(レベル)闇魔法(3)科学(2)音楽(2) ジョブ サイエンティスト 芸術大学に通う通院中の大学生 大学と病院で手一杯になっており、部活や遊ぶ余裕がない 男装好きで男になりたい願望があり、リア…